古物商の許可を取るためには時間がかかります
古物商の許可を取得するためにはどのくらいの時間がかかるでしょうか。
書類を集めて、申請窓口に提出すればすぐ終わる、なんてことはありません。
おそらくあなたが思っている以上に時間がかかります。
結論から申しますと、最低でも2か月程度を見込んでおく方がいいでしょう。
場合によってはもっとかかることもあり得ます。
なぜこんなに時間がかかるのか、詳しく解説します。
古物商許可を取得の流れ
まず、古物商許可を取得するために何をやらなければならないか解説します。
古物商の許可を取得するための手続きの流れとしては次のようになります。
- 古物商として営業するために必要な条件を確認
- 条件を満たしているか、満たしていない時の対応
- 申請窓口(警察署)に相談
- 申請書の作成
- 公的証明書等の入手
- 申請窓口(警察署)に申請予約
- 窓口に出向いて申請書類の提出
- 許可証の交付
古物商の許可を得るために満たさなければならない条件があるわけですが、まずそれを確認しましょう。
特別な資格は必要なく、難しいものはありませんが、例えば、特に個人で古物商の許可を取ろうとしている方の場合、営業所をどこにするかというのは大きな問題になるかもしれません。
条件を満足しているかどうか、どのようにすれば満足するか迷ったときは、警察署の窓口に相談するか、そのほかの専門家に相談するかしてもいいかもしれません。
特に警察署への相談は特に何もなくとも入れておいた方がいいかもしれません。申請時にいきなり出向くと時間がかかることがありますから。
この時点で何も問題なければ、いいですが、問題があればその対処に時間がかかる、もしくはそもそも許可申請をすることができない、ということにもなる場合があります。
申請書の作成ですが、許可に係る申請書というのはすべて様式が定まっており、記入方法もきっちりと決められています。
なぜそんなに細かいことを・・・と文句を言ってもどうしようもありません。 ルールにのっとって、作成していくしかありません。
しかし、一般的にこのような許可申請をすることは人生においてそれほど多くはありません。 ちょっとしたことでも調べて申請書を作成するのは手間がかかりますし、少しでも間違いがあると申請を受け付けてもらえず、やり直しになってしまうこともあります。
平日の昼間に窓口に出向くだけで大変なことなのに、それを何度も繰り返すようなことになったら、許可申請をあきらめざるを得ないことになりかねません。
また、各種証明書の入手も基本的に役所は平日の昼間の対応になります。
一部出張所は土日でも受け付けてもらえますし、住民票などはコンビニで取得できるサービスもありますが、あくまでも一部です。
首尾よく申請書が提出できた場合、申請書の提出から許可証の交付まで標準で40日間かかるとされています。
あくまでも標準的な時間なので、40日より短いこともあれば長いこともあり得ます。
審査の途中で書類の修正を求められたり、追加書類の提出を求められたりすれば、さらに時間がかかります。
許可の取得に時間がかかる理由
上で解説したとおり、審査だけ40日間かかります。
それ以上に時間がかかる原因としては、やはり、許可申請手続きに慣れていない、ということです。
これは当たり前のことで、一生に一度あるかないかの作業に慣れているわけがありません。
また、申請書の書き方とか申請方法は法律で定められており、その説明はあまり聞きなれない法律用語が並んでいたり、非常に分かりにくく、本業の合間に片手間にやるには難しいこともあります。
また各種証明書の取得にも平日仕事を抜けなければならず、業務の状況によっては自由にいくとは限りません。
少しでも早く許可を取る方法
それでは、少しでも早く許可を取得するにはどうすればいいでしょうか。
やはり、専門家に依頼するのが一番です。
委任状があれば、各種証明書の入手も任せられますし、申請書の作成も慣れています。
また、何度も申請の経験があると警察所の担当者とも顔なじみになっています。それにより、許可の時間が短くなったり、何か便宜を図ってもらえるようなことはありませんが、お互いに信頼関係が出来上がっていればことはスムーズに進みます。
最低40日は必要ですが、少しでも早く許可が欲しいという方は、専門家への依頼を選択肢の一つとして頭の片隅にでも置いておいてはいかがでしょうか。