ヤフオク仕入れ、ebay販売には古物用許可が必要かどうか
このページでは、古物をヤフオクで仕入れて、海外オークションサイトebayで販売、輸出する場合の古物商許可について解説しています。
インターネットの普及および通信の高速化により様々な業界において、その事業形態は大きな変化が見受けられます。
古物商においても例外ではありません。
日本国内ではほぼ価値のないものが、海外で高額取引されていたり、また、その逆の例も数多く存在しています。
このことは、古物商にとってはチャンスです。
インターネットにより個人レベルでも海外との取引が容易になり、規模にかかわらず、海外市場に参入が可能です。
国内最大手のオークションサイトであるヤフオクと海外の最大手ebayの組み合わせを見ていきましょう。
古物をヤフオクから仕入れる場合、許可が必要です
古物商の許可が必要かどうかを判断するには、次の二つの事項について判断することになります。- 取り扱う商品が古物であるかどうか
- 取引方法が、古物営業に当たるかどうか
「古物」とは、一度使用された物品もしくは使用されない物品で使用のために取引されたもの又はこれらの物品に幾分の手入れをしたもの
(古物営業法第2条第1項抜粋)
したがって、「新品未開封」というものであっても、使用のために買ったけど何らかの理由で使用せず、ヤフオクに出品したものは古物ですが、同じものでも転売目的で購入され、出品されているものは古物ではありません。
以上の観点から古物であるかどうか判断することになります。
次に取引方法についてですが、ヤフオクで仕入れるということは、「購入」ということです。
古物営業に該当するのは、「売買」「交換」「委託売買」「委託交換」であり、このうちの「売買」に該当します。
ヤフオク仕入れにおいて、明らかに古物ではないものしか仕入れないということであれば、古物商許可は必要ありません。
しかし、継続的に事業として取引を行う場合、完全に古物ではないと言い切れないものもあるでしょうから、古物商の許可は取っておくべきです。
ヤフオクでの仕入れ先の本人確認方法について
ヤフオクで古物を仕入れるときの懸念点の一つは、相手方の本人確認です。
取引相手がインターネットの匿名性を期待してなら、本人確認に容易に応じてくれるとは限りません。
取引相手とは前もって連絡を取り、事情を説明したうえで、了承を得ておきましょう。
ebayで販売する
ebayは海外サイトですから、ある程度英語ができた方がいいですが、Googleが翻訳してくれますし、それほど困ることはないと思います。
また、日本向けのサイトebay Japanでビジネスの支援も行っていますので、今では比較的、始めやすいと思います。
ebayには世界中の人が参加していますから、日本国内と比較してけた違いに規模は大きく、ビジネスチャンスも広がるといえるでしょう。
日本からの商品でよく売れているものといえば次のようなものがあります。
- アニメ関連商品
- ゲーム関連商品
- カメラ
- フィギア
- 腕時計
- アナログレコード 等々
日本国内の取引価格の2~3倍、またはそれ以上で取引されているものもあります。
チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
どうやって輸出したらいいか
海外に物を送った経験がない方にはとっつきにくいかもしれません。
しかし、やってみるとそれほど難しくはありません。
ebayおよび郵便局と提携しているサイトを利用すれば、自宅で送付状を簡単にプリントすることができます。
想像以上に簡単です。
郵便局以外にもFedex、DHLでも可能です。
このサイトはお勧めです。>広げてドットコム
また、税金について心配があるかもしれません。
いわゆる関税についてですが、関税は輸入した側がその国の当局に支払うものですから輸出する側は何ら手続きは必要ありません。
ただし、原則として20万円を超えるような高額商品の場合、輸出申請を行い許可を受けなければなりません。
輸出する場合は20万円未満を目安にしておくといいでしょう。